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茅ヶ崎の風にチョコレートの香りを
株式会社大一製菓 神奈川県茅ケ崎市南湖1ー10ー13湘南は茅ヶ崎、南湖通りを南にまっすぐに進めばサザンビーチちがさきが目の前に姿を現すこの土地に、湘南チョコ工房「大一製菓」があるのはご存知ですか?
創業して以来、祖父・父・息子へと三代にわたり引き継がれてきた製菓会社です。看板商品は、ピーチョコ®や湘南クランチチョコレート、定番のくちどけショコラなど。子どもの頃、おやつに友達と食べなさいねと母が持たせてくれたお徳用サイズのチョコレート。夏休みに祖父母の家に遊びにいって、兄弟みんなで夢中になって食べていた、ピーナッツ入りのチョコ。パッケージを見ると、ほんのり懐かしい場面を思い出す人もいるのではないでしょうか。
そんな昔ながらの製菓会社、少しお堅い会社を想像しながら伺うと、イメージとは裏腹に開放的で爽やかな雰囲気のオフィス。ユーモア溢れる社員さんたちが出迎えてくださいました。
長く愛される秘訣
大一製菓は、1958(昭和33)年に創業者の一杉和一さんが東京都中野区で創業した歴史ある会社。当初は、マシュマロやチョコレートボンボンなどを製造していたのだとか。そして、14年後の1972(昭和47)年には、より広い土地を求め茅ヶ崎に移転しました。
「高価なチョコレートを、少しでも手に届きやすい値段でたくさんのお客さんに楽しんでほしい」。そんな思いで製造を続けるうちに、チョコレートにピーナッツを混ぜ合わせた看板商品のピーチョコ®や、安くてたくさん入った大袋などが人気を博し、大手スーパーでの販売企画も評判に。地元茅ヶ崎の大岡越前祭での出店の際には、お客さんが押し寄せ雪崩が起きるほどだったとか。
しかし、50年もの年月が経てばお客さんの需要にも変化があるもの。チョコレートが昔よりはるかに人々の手に取りやすくなった今、値段や量やお得さよりも味や質を求める傾向があるようで、大袋を買う人が減っているのだとか。大一製菓で働く人びとも、時代の流れによって需要が変化していると受け止めざるを得ない状況でした。
「物も価値も、時代によって変わります。私たちもそうしたニーズに合わせて変化していかなければと思っています。でも根底にあるのは、お客さんに100円出していただくのであれば、100円以上の価値のある商品を提供したいという思い。なので、そういう中で何とか、会社として続けて、お客さんに喜んでいただけるような製品を、切磋琢磨して作ってきました」
変化する時代の中でも愛され、会社が長く続いてきたのは、お客さんの要望に対して、そして製品に対して、常に誠実に向き合い続けたスタッフの姿勢があってこそ。
「常にお客さん目線でものを捉えていかないと。ただ逆に自分たちがそれに寄り添いすぎてしまうあまり、値段を下げすぎてしまったり、従来の需要がベースになっているので、なかなか斬新で新たなものが生まれにくかったり……。こちらから何か全く新しいものを提供する、今の時代に合わせた新たな商売をしていくためには、自分たちだけでなく別の考え方の人も必要だなと思っています。さまざまな視点がないと、自然と今までの感覚がアイデアのベースとなってしまう」
時代の変化を感じ会社のあり方にも変化が必要だと感じる今、一緒に働いて欲しいのは社内に新たな風を吹かせてくれる人材。実際に現在働くスタッフの方々も、ベテランから新卒の若者まで幅広く活躍しています。今回のインタビューでは、働いている人々にもお話を伺いました。「チョコレート好きな一家」みたいな感じです
今回スタッフが会社にお邪魔して感じたことは、働く方が共通してチョコレートが大好きなのだなということ、社内の雰囲気が良く距離感が近いということ。
入社のきっかけを伺うと、「チョコレートが好きだから」という答えばかり。
「社販もあるし、ここで働いたらチョコレートがたくさん食べられて、美味しいものに関われるかなって。ちょっと不純な動機で入社しました」とお茶目に答えてくれたのは、総務課の社員さん。
「会社の中の多岐にわたる庶務を行う中で、さまざまな部署の方と関わることができるのですごく楽しいですね」
同じくチョコレートが好き、かつ地元ということもあり入社を決めたというのは、業務部受注管理課の社員さん。働く人々は、茅ヶ崎近辺に住んでいる方が多いそう。
企画開発室の社員のおふたりは、楽しそうにパッケージデザインや新商品の開発について教えてくださいました。
「商品のイメージに合わせて、例えばパッケージの文字一つ取っても色や字体など、馴染むように変えています」
「他の会社の商品も調査します。デザインや見せ方、形態やサイズ感などを見ています。新商品が販売されていたら、買ってきてチーム内で一緒に食べて共有したり」
「同じような商品でも、フレーバーの入れ方が会社によって違うんです。同じイチゴでもここはミルクっぽいよねとか酸味が強いよねとか。ものによって違うので、勉強になります。新商品をどういった傾向で作った方がいいかとか、〝味の振り方″を考えるときに参考にしています」
入社するまでは全く勉強したこともなかったことを、一から勉強したというお二人。上司や先輩に教えてもらい、今では新商品を見つけたらまずはパッケージ裏をチェックするほど、仕事に関連することをリサーチする楽しみも見つけているようです。。
オフィスには女性が多く、産休や育休も取りやすいし子育て経験のある人も増えているそう。
「仕事内容が好きだし、すごく楽しいです。今1歳の子どもがいて、子育てと両立しているのですが、産休、育休を取らせてもらって、サポートしてもらいながら無理なく働けています。子育てに関する情報やアドバイスだけでなく、働き方の配慮もしていただいて、助かっています」
と話すのは、茅ヶ崎に移住してきて働き始めたという、子育て中の社員さん。
それぞれの世代、それぞれの部署や役割を持つ人々が協力して助け合う、素敵な会社ですね。3代目の社長に一杉直樹さんが就任されてからは、特に社内での助け合いや交流が多くなっているのだとか。工場スタッフが足りない日はオフィスにいる事務スタッフがヘルプに入り、今までは関わる機会が少なかった部署同士の交流が生まれたり。現在、オフィスとして使われている建物は元は社長の自宅で、内装のデザインなどを社員みんなで話し合い、意見を取り入れて作った場所なのだそう。そんな場所で、働く人々がまるで家族のように助け合い、育て合っている会社。働きやすい環境であることは間違いなさそうです。
凸凹で良い。「持ちつ持たれつ同盟!?」
これから新しい風を取り入れていく上で、どんな人に働いて欲しいですか?と、一杉さんに質問してみると、こんな言葉が。
「もちろんよくある表現で言うと、元気で周囲の人とコミュニケーションが活発にできる方だと良いですね。社員全員が、何でも平均的な力を持っていることを求める会社もあるとは思うのですが、私たちは、『こういうところがすごく優れてるよ』っていう人の集まりでもあるんです。それぞれの得意な分野が上手に噛み合って、苦手なところはその部分に長けている人が助けたり。そういうようなことがあってもいいのかなと思いますよね。『私こういうところが強みですよ』っていうのがあれば、じゃあ弱いところは誰かが逆に補ってあげるとか。〝持ちつ持たれつ同盟″みたいなのが、うちの会社の良い部分でもあると思います」
できない部分があっても良い、得意不得意の凸凹がそれぞれかみ合って、助け合って働く。
「ちょうど今、うちの会社は転換期にあるのだと思います。これまでは地方のスーパーに大袋のお菓子を卸したりしていたのですが、近所の方からは『どこで買えるのか?』という問い合わせが多かったんですよ。でも肝心の地元では、『ここに行けば買えますよ!』っていうのがなくて、歯がゆい思いをしていたんです。ところが、最近は方針や企画にも変化があって、より地元に根差した会社でありたいよねと。それで湘南の人びとに楽しんでいただけるよう、卸先も変えていったり社のマークも湘南の海をモチーフにしたものに刷新したり。パッケージのデザインも地元のアーティストさんにデザインをしてもらいました。『湘南チョコ工房』のブランドとして、地元の方に愛される会社にしていきたいですね」
100年愛され続ける企業を目指し、歴史を守り続けながらも常に新しい波に乗り続ける湘南チョコ工房、大一製菓。チョコレートが好きなあなた、一緒に働いてみませんか?
求人詳細データ
- 求人ID:
- 0028
- 職種 :
- 製造職、一般事務
- 仕事内容 :
- 製造職:チョコレートの製造、生産機械メンテナンス、作業日報の作成
一般事務:出荷に係るデータ入力、伝票発行、在庫管理、それに付随する業務(いずれもPC使用) - 勤務地 :
- 神奈川県茅ケ崎市南湖1ー10-13
- 勤務時間 :
- 8:30~17:30
- 休暇・休日 :
- 会社カレンダーによる 年末年始・GW・夏季休暇有り
- 給与・待遇 :
- 19万円~
賞与年2回、昇給有り、退職金制度有、有給即日付与、社会保険完備、育児休暇有り - 交通費 :
- 全額支給
- 有給休暇 :
- 有り
- 会社名・店名 :
- 株式会社大一製菓
- 備考 :
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