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まちに暮らす人の声こそがアンセム

コトラボ合同会社/ヨコハマホステルヴィレッジ

Wanted
  • 社風がカジュアル
  • 裏方派
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  • コトラボ合同会社 社員 齊藤一樹さん
  • 多くのツーリストを迎えるフロント入口
  • 開業以来多くの方が訪れていることが分かる数多くの記念写真
  • ゲストを迎え入れるフロントには大きな熊手も
  • コロナ禍の中、近隣利用を増加させるために屋上にはグランピング施設を開業
    +4
  • 限られた資源を活かす工夫がされている廊下スペース
  • 日々変化をし続ける 横浜・寿町
  • フロントではさまざま用具の貸し出しも
  • 基本的なパソコンスキルは必須

「働き方」記事

「関わる地域が僕にとって、ふるさとのようになれば良いな。と思っていて、意識的にまちに入り込むようにしています。よそ者であることには変わりないのですが、違和感なく、まちの一員として、その場にいることができるように。きちんと、課題に向き合って自分ごととしてとらえることが、仕事の意義にもなるのではないかと考えて動いています」

日本一空き家率が高いと言われる山梨県で生まれ育った齊藤一樹さん。いつか、(空き家という)まちの課題を抱える山梨に自分の経験を還元したい との想いを抱き、地域コミュニティ形成に関わる経験を積むため2017年3月、コトラボ合同会社に入社した。

今の考えに至るまで、どのように仕事と向き合ってきたのか。そして、どのような人が、この仕事にむいているのかを聞いた。

その場をどう活かすのか、自分で試すことの大切さ

横浜・寿町に拠点を構えるコトラボ合同会社ができるきっかけは2004年。代表の岡部友彦さんが、空き室に困っていた簡易宿泊所のオーナーから相談を受けたのが始まりだ。同時期、東京の山谷でも日雇い労働者向けの簡易宿泊所がツーリスト向けに転換する動きがあり、これを参考に空き室をバックパッカー向けの宿泊所にする事業を始め、2007年に法人化した。

一樹さんがここで働き始めた2017年ごろは、インバウンドの方が多く訪れるようになった時期。学生時代から英語が好きで、大学では語学を専攻していたことが大いに役だった。現場で仕事をすることが多く、入社から1年あまりで、宿泊所だけでなく、空き家を利活用したカフェ事業、シェアハウス事業などの責任者に。施設運営の役割を担うようになった。

「入社から今まで常にやることが変化の連続で、その都度、僕に求められることも変わっています。だからこそ、変化を楽しむことができ、今も働き続けることができているのかな。と思います」

必ずしも光り輝くモノではない、まちの歴史の中で、今ある「空き室」という資源を活かすかたちで、バックパッカー向けの宿泊所にする事業(ヨコハマホステルヴィレッジ事業)が始まった。それは、まちに今までにはなかった人の流れを生んだ。だが、多くの方が訪れるからこその苦悩もある。

事業が広がる中、一樹さんは、どのように課題に向き合ったのか。その答えを聞くと、この仕事をするうえで、大切な考え方が見えてきた。

「すごい設備もない、建物も古い、他の宿泊施設と比較するとマイナス面に目がいくことが多いかもしれません。僕も入社当初は、そのように思って、どのようにすれば、他の宿泊施設のようなサービスができるのかを考えてばかりでした。ただ、そのように捉えていてもプラスにはならない。このまちだから、できることがあるはずだと考え、今できることをトライ・アンド・エラーで回し始めてからは、僕も『楽しく仕事ができている』と感じることが増えてきましたね。どうしても、頭でっかちになってしまうけれども、まずはやれることをやってみる。そういうマインドで取り組めると、日々が面白くなるかもしれません」

こんな考え方に切り替えたことにより、一樹さんの仕事の幅は広がっていった。横浜・寿町のヨコハマホステルヴィレッジなどの運営のみならず、最近では、福島県双葉町のにぎわい創出事業のサポート、神奈川県小田原市のまちづくり支援業務にも関わるようになっている。

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その小さな一歩が、まちを前へと進める

「当事者として、まちにいる人の声を聞く・聞ける関係性をつくることが大切だと思っています。少しずつでもプラスになるように、僕自身は関わるまち・そこが抱える課題それぞれを自分ごととして、とらえることを第一に考えています」

まちの長い歴史を考えると、僕たちができることは限られるのかもしれない。そして、短い期間で結果がでるものでもない。だからこそ、関わる人全員で、地道に前へと進める力が必要になるのだろう。

「プロジェクトの核になるのは、やはり『人』になります。やっていることは泥臭くて、まちの人の声に寄り添い、一緒に進んでいく。それは、次に向かうための寄り合いにも似たものです。このような想いを持って仕事をしているからか、以前よりももっと、それぞれの土地の良さを思い返すこともでき、新鮮な目でまちを見ることもできるようになりました」

最終ラインから前線へ、今までの歩みから学ぶ

「働き始めた頃は、今ある施設を“安心・安全”に運営し、守るという最終ラインの役割を担っていました。その経験があるので、今の『0から1を生み出す仕事』にも活かされていると感じることが多いかもしれません。ただ、一番大事なことはまちの人の声だと考えているので、僕たちがしたいことを推し進めるのではなく、ともに進めることが何よりも大切です。どんなに良いデザインでも、それがまちの人の声が反映されているものでなければいけないと考えています。さまざまな立場の人と関わっていくことは難しさが伴いますが、ともに進めるから見えるものもあります」

どんな時にも、そこにあるものを活かし、自分なりに、今できることを試し続ける中で悩みながらも、前へと進めていく。これが一樹さんなりの今の仕事に向き合う考え方。このようなマインドは、これから一樹さんとともに働く方にも求められることになるだろう。自分で考え、トライ・アンド・エラーをチームで進められる方にはとても面白い仕事場になりうるのではないだろうか。

まちづくりというと、キラキラとしたイメージもあるが、大切なのは泥臭くて人間らしい仕事にどれだけ、きちんと向き合うことができるのか。
一樹さんの話を聞いて、強く感じた。

Website
取材・執筆 :木村 歩

募集要項

職種 :
マネージャー
仕事内容 :
ヨコハマホステルヴィレッジやシェアカフェ、シェアハウスなどの拠点運営について、企画・運営・管理全般をお任せします。
勤務地 :
横浜市中区松影町3−11−2三和ビル1階
勤務時間 :
シフト制 9:00~18:00(休憩1時間) もしくは12:00
休暇・休日 :
シフト制
給与・待遇 :
22万円~
社員の場合
交通費 :
上限10,000円/月
有給休暇 :
会社名・店名 :
コトラボ合同会社/ヨコハマホステルヴィレッジ
備考 :
未経験歓迎

尚、ご質問の内容によりましては、若干回答にお時間を頂く場合がございますので、ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。

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