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THE SKELETON HOUSEトークイベントvol.2
「建築を生態系として考える」
THE SKELETON HOUSEのトークイベント第二弾を開催します!
家づくりとは、暮らしをつくることだといえます。その暮らしは誰かが与えてくれるものではなく、⾃ら時間をかけて積み重ねていくものだと思います。『スケルトンハウス』は、内装はほとんど最⼩限のものでできている住宅です。そのままでも住めますが、住む⼈が⼿を加えていくことを考えています。そのために、住まう⼈が⾃分で⼿を加えやすいような余⽩をたくさん作っています。
この連続トークイベントは毎回、住まい・暮らしに関する研究者であり、スケルトンハウスのアドバイザーを務めていただいていた⼟⾕貞雄さんに聞き⼿になっていただき、お招きするゲストとのトークで、⾃分の暮らしとはどのようなものなのか、そのヒントを探っていきたいと考えています。
■第2回開催に寄せて/⼟⾕貞雄
建築家海法圭さんは、建築を生態系の仕組みとして捉えているようです。彼の作る建築は、建築以前に、その対象の建物の成り立ちや背景を徹底的にリサーチすることから始まっています。例えば衣料の問屋のプロジェクトでは、そこで普段使われるダンボール箱に注目し、廃棄される書籍等からリサイクルされたダンボール箱だけで店舗を構成しています。また木造の雪室を設計するプロジェクトでは、雪の調査に長い時間をかけ、雪を水が地球上を循環する一様態として捉え、その循環を感じられる回廊のギャラリーを作ったりと、どのプロジェクトにもその背景が提案されています。今回は暮らしと生態系をつなぐ鍵について話をしたいと思います。楽しみにしてください。
■開催概要
2023年9月23日(土) 17:00から18:30まで
開催方法:オンライン
参加費:無料
申し込み:https://ewform.enjoyworks.jp/index.php?id=1220
【ゲストスピーカー】
海法圭
建築家 / 海法圭建築設計事務所主宰
1982年生まれ。2007年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。人間の身の回りの環境と、人知を超えた環境や現象などとの接点をデザインすることをテーマに、壮大でヴィジョナリーな構想から住宅やプロダクトの設計まで、スケールを横断した幅広い提案を行う。現在、法政大学、芝浦工業大学非常勤講師。主な作品に、上越市雪中貯蔵施設ユキノハコ(2021)、タカオネ(2021)、美術家の住まい(2020)、箱根本箱(2018)、ANTCICADA(2020)、Tobacco Stand(2015)など。第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展特別招待出展(2021)。遊びのアーバニズム『Town Play Studies』を主宰。主な受賞に、第49回東京建築賞一般部門一類優秀賞(ユキノハコ、2023年)、第33回福島県建築文化賞優秀賞(Angelica Garden、2016年)など。
【聞き⼿】
⼟⾕貞雄
株式会社貞雄 代表/コンサルタント、建築家、住まい・暮らしに関する研究者、コラムニスト
1989年、⽇本⼤学⼤学院理⼯学研究科建築史専攻修⼠課程修了。ローマ⼤学への留学や住宅不動産系のコンサルティングなどを経て、2004年に「株式会社良品計画」のグループ会社に⼊社し、 「無印良品の家」(現・株式会社 MUJI HOUSE)の開発に従事。2008年に独⽴し、住宅系の商品開発やWEBコミュニケーションの⽀援を⾏う。無印良品のWebメディア「くらしの良品研究所」「みんなで考える住まいのかたち」の企画・運営をはじめ、現代の暮らしについてアンケート調査やフィールドワーク、執筆活動などを⾏い、未来の暮らしのあり⽅を提案。住まいに関する研究会「HOUSE VISION」を企画・運営、中国での暮らし調査なども⾏ってきた。2020年より、北海道・ニセコを中⼼に活動を⾏っている。