BLOG「鎌倉浄明寺AW邸」
第1回 素材を活かすリノベーション!
鎌倉浄明寺AW邸のリノベーションがいよいよスタートします。
築53年の古家は味のある木枠の引き戸や窓だったり、
大工さんが丹念につくったであろう戸棚や、何とも可愛らしい2段ベッド、
完全にシンメトリーな2階居室、ロンハーマンのお店の外壁みたいな雨戸、
天井がかっこいい和室などなど魅力たっぷり。
施主様のAWさんの「これらを、極力活かしたリノベーションがしたい!」という想いのもと、
昨日は六浦にあるワイズホームさんのオフィスで打合せ。
「明る〜い家っていうよりは、グッと色調をしめた締まった家にしたいです!」
「イメージでいうと、木と生きるしあわせのCMって感じです!あとは箱根の天山が近いです」
「なるほどなるほどー!じゃあフローリングはこんな色?」
などなど、みんなでワイワイ。
AW邸、約270㎡(約82坪)の敷地に対して、1階の床面積は約54㎡(約16坪)と
家の約4倍の広さのお庭があるのも大きな魅力。おうちのまわりは緑に囲まれていてキラッキラ。
2階からの景色は、まるで鎌倉文学館で見たような緑あふれる風景。
一旦いろいろやってみて、予算に余力があれば大きなウッドデッキもつくりたいねー!なんてお話も。
次回は仕様など細かい部分の打合せ。AW邸の着工が楽しみです!
第2回 一部解体がスタート
鎌倉浄明寺のAW邸、リノベーションに向けて一部解体が進んでおります!
キッチンとお風呂の上の天井を抜いたら、あらスッキリ!
造作の2段ベッドは泣く泣く撤去。
でも、ハシゴだけは可愛いので残すそうです(何に使うかはお楽しみ)。
壁も1枚抜けば広々。完成が楽しみ!
第3回 お庭スッキリ!室内は断熱が完了
わー!!!ジャングルだった庭木が、超スッキリ!
こんなに庭広かったのね、と感心してしまうほど。もう1件家を建てることができそうなスペース(笑)何して遊ぼう?何でもできそう!やっぱり庭っていいなぁ。
室内は、断熱工事が完了。このモコモコ感、見た目にもあったかい。日当りもナイスです。
あ!古家の梁を発見。お部屋のアクセントになる見せ梁。
リビングダイニングには大工さんがつくり途中の造作棚が。どんな仕上がりになるのか楽しみ!2月完成予定です!
第4回 活かされてます、素材!
浄明寺AW邸、本日は大工さんフル出動で工事が進んでいました!
外では外壁や雨戸を塗装職人さんが塗り塗り。
古家しか出せない風合いはそのままに、きれーいに仕上がっていました。
この白の日の光も入る雨戸が可愛いんです。
はじめてみたその日から、施主様も私も大のお気に入り!
2階の洋室。断熱バッチリ。扉も美しく塗装済み。
まだシートが貼ってあって見えませんが、新しいフローリングも敷いてあります。
2階のバルコニーと同じ高さの梅。つぼみがぷっくりしてました。
完成の頃にちょうど花咲きそうです。
1階の造作棚。渋めのブラウンがナイスです!
浴室にはユニットバスが入りましたー!
リノベってすごい。古家の味を残しつつも、
このどんどん生まれ変わっていく感じがたまりません。
また来週取材予定です。お楽しみに!
第5回 素材を活かすリノベーション完成!01
ついに!浄明寺AW邸のリノベーションが完成しました!
施主のWさん曰く「廃屋寸前」だった築53年の古家がすっごく素敵に生まれ変わりました。
古家にしか出せない味を残してリノベーションをする。素材を活かす=イイモノ、使えるモノは残す。Wさんのイメージは住友林業のCM「柱と木陰」篇みたいな、ピカピカしてなくて、落ち着いていて、どこか懐かしさも感じて、床は素足で歩きたくなる感じ。この共通のイメージをもって、ワイズホームさんとWさんで家をつくりあげていきました。
まずは玄関。この玄関ドア、実は新品なんです。古家に合うようにわざとエイジング塗装されています。馴染み感、半端なし。職人さん、天才。
磨りガラスから入り込む光。とっても明るい玄関。いい感じです。下足入れは造作で新しくつけました。
こちらは和室。畳を新しくして、階段下のスペースのフローリングを貼り変えただけ。
襖や戸棚の扉は昔のまま。時を重ねてきたモノから感じられる落ち着き感。いいですね。
見てくださいこのキュン!とする電球。根元をつかんでパチッとやるです。
ほっこりクラシカル!活かされてます、素材。
第6回 素材を活かすリノベーション完成!02
こちらがLDK!天井を抜いて、20cmほど高くしました。壁は漆喰仕上げで真っ白。
素敵です。部屋を区切っていた壁も抜きました。
このスペース、以前は薄暗い印象だったのに、とっても明るい!感動。
写真の奥にあるハシゴは以前あった造作2段ベットのもの。いい感じのオブジェになってます!笑
ハシゴの上にある梁は、以前キッチンスペースにあったものを移しました。
ここに1本あるだけでお部屋の印象はだいぶ違う。あえて残す、魅せる梁、ナイスですよね!
窓はすべて古家のまま。大工さんも褒めるくらい質高くつくられていたようで、
やっぱり昔の職人さんはすごいと思いました。
フローリングはクリアで仕上げた「ミャンマーチーク」を使用。ミャンマーチークは古くから高級家具としてだけでなく、豪華客船の甲板、内装などに使われてきた木。炎天下の赤道直下から極洋まで気温の差が激しい環境を耐え抜くタフな材です。
重厚感に満ちた表情と色合いが、すっごくいい!
扉横のニッチは、以前から造作戸棚のスペースを活かしてつくられています。
第7回 素材を活かすリノベーション完成!03
キッチンは Wさんが数あるキッチンの中から厳選した
サンワのステンレスキッチン<グラッド45>。
「使っていないときこそ美しく」というコンセプトのもと、全面ステンレスの高級感に加え、「見える線が少ない」というのが最大の特徴。 溶接職人さん、いい仕事してまっせ!感がナイス。業務用キッチンが好きな方にも刺さる品だと思います。
キッチンまわりには白いタイルを。大きさが違うニクい演出。タイル、可愛いなぁ。
こちらはワイズホームの本田さん考案のミラクル洗面台。何がミラクルって、洗面の上を扉をあけると、収納棚の奥にミラー!収納&鏡としてWで使える訳です。水洗を使わない時は物が置けるよう、フタもできます。
お風呂はコストバランスを考えてユニットバスを採用。窓をつくりました!
第8回 素材を活かすリノベーション完成!04
2階へ。階段は、古家のまま!がっしり手すりがついてます。
シンメトリーにつくられた2つの洋室。右側の部屋はフローリングとクロスを張り替えただけ。
左側の洋室はフローリングもそのまま。クロスを変えて、建具を塗り直しました。
鎌倉の山並みを切り取るサッシ。ベランダから醸し出す風情は昔のまま!
花が咲く頃に家が出来上がるね!と言っていた梅も、ポッと花が咲きました。
大きい梅の木。既存樹がたくさんあって自然をすぐ楽しめるのもリノベの良さ。
第9回 【最終回】素材を活かすリノベーション完成!05
こちらが外観。全体をペンキで塗り直しました。
LDKの前にはウッドデッキを新設。
ロッキングチェアがめちゃくちゃ似合う!
緑に囲まれたお庭で、日向ぼっこをしながら本を読んだら最高。
奥まった場所なので、他人の視線がまったく気にならない環境も魅力。
お友達を呼んで、広ーいお庭で、BBQもいいですね〜!
以前あった門は壊して、枕木インターホン照明を。
ポストはWさん自ら塗装!サビの味を楽しめるペンキです。
去年出会った女性の中でいちばんカッコよかったWさん。
素敵だったのは、行動力と決断力とまわりを巻き込む力。
古家にしか出せない味を残したリノベーションがしたい!と
物件をいっしょに探して、築53年の古家を即決。
Wさんと出会ってわかったことは、
欲しいものがちゃんと鮮明に見えてるから、リスクもとれる。決断できる、ということ。
リノベーションを目的とした古家付き土地の売買って、新築や築浅の中古とは違い、
乗り越えなきゃいけない壁がたくさんあります。
途中で、心が折れてしまうことも少なくありません。
そんな中、Wさんは不満ひとつ言わず、笑顔でがんばってくれました。
ナイスすぎるリノベは、Wさんとワイズホームでつくりあげたもの。
本田さん、ひゅうがさん、本当に素敵な家をありがとうございました。
鎌倉にまたひとつ、味のある家が住み継がれました!