BLOG「鵠沼S邸賃貸アパートリノベーション」
第1回 鵠沼 賃貸アパートリノベーション Before
湘南を代表する住宅街「鵠沼」。その一画に、数年の間誰も住むことなくそのままになっていた家がありました。庭のある母屋に、一人暮らし用の賃貸ルームが2つ付いた大きな家です。最後に住んでいたおばあちゃんからこの家を引き継いだお孫さんが、良い形でこの家を活かしたいと思ったところからこのプロジェクトは始まりました。
賃貸部分は改修して引き続き運用する方針でしたが、小田急江ノ島線「本鵠沼」駅からも近いこの住宅街には、藤沢を始め都心へと通勤する人のためのアパートも数多く存在します。
そんな周辺環境を鑑みると、単純に部屋をきれいにするだけのリフォームでは難しさがあります。物件に個性を持たせ、立地や価格以外の理由で「この部屋だから住みたい」と感じていただけるリノベーションを施すことが重要だと我々は考えました。
また、母屋だった部分は、テラスのある広い庭が魅力。お子さんがまだ小さいオーナーは、ご自身の住居としての利用も視野に入れつつ、ここをもっと開放的な場所にして、この界隈のママたちが気兼ねなくゆっくりと遊びに来られる「ママと子どものためのカフェ」みたいにしたらどうだろう?と考えました。
「ママと子どものためのカフェを併設した住まい&賃貸アパート」という新しいジャンルの場所として、この家を生まれ変わらせます!
第2回 鵠沼 賃貸アパートリノベーション Afterその1
庭のある母屋と、一人暮らし用の賃貸アパート2室がつながった、鵠沼の住宅街にある古い家。受け継いだお孫さんと取り組んだこのプロジェクトでは、母屋部分を「ママと子どものためのカフェ&オーナーのお住まい」へ、賃貸部分は激戦区で勝ち残れるよう、年月が経っても魅力を維持し、むしろ「味」となって価値が高まるような、個性ある部屋へとリノベーションしました。
*母屋部分設計デザイン・施工管理:和温スタジオ
*賃貸部分設計デザイン・施工:WERKSTATT-WAL
母屋部分はシックなネイビーへと外壁の塗装を塗り替え。向かって右の賃貸部分は、それと対をなすように白とネイビーのバランスを反転させて塗装しました。
鬱蒼とした感じのあった家の周りの生垣や古い門扉などは一掃し、スッキリとした開放感のある外観へ。
ベランダや庭のデッキ部分の木部が、ネイビーに映えます。
賃貸部分へは緑と石畳のエントランスを通って。階段はネイビーに塗り替えました。
ポストはもともとあったステンレスのものに、程よくエイジングした木を組み合わせてイメージチェンジ。ナンバーは真鍮製。
ドアもパリッとネイビーに。
室内は和室とキッチンを隔てていた襖を取り払い、のびのびとした空間へ変更。床は杉の無垢材をあえてラフな感じに貼っています。押し入れは扉をつけてクローゼットへチェンジしました。
第3回 鵠沼 賃貸アパートリノベーション Afterその2
鵠沼の「ママと子どものためのカフェ兼オーナーのお住まい&賃貸アパート」、リノベーション後の様子を引き続きご紹介します。
*賃貸部分設計デザイン・施工:WERKSTATT-WAL
*現在、賃貸部分は入居者を募集中です。詳細はこちら
玄関にはニッチのついたシューズボックスを制作。
キッチンもガラリと雰囲気を変えました。ステンレスと木のシンプルな造作。レンジフードもごくシンプルな形へ。窓のあるキッチンは気持ちがいいですね。モカ色の塗装にステンレスの質感が映えます。
全体をシンプルにしながらも、蛇口などポイントになる部分には可愛いディテールを。
杉の無垢板の床に、壁は白で塗装。一面だけ明るいグリーンを差し色にしたことで部屋全体の清潔感が引き立ちます。窓枠や鴨居はキッチン等と同じややグレイッシュなモカ色で。
ユニットバスは鏡をワイドなものに付け替えて、照明をマリンランプにしました。それだけでオシャレ感がUP!
第4回 【最終回】鵠沼 賃貸アパートリノベーション Afterその3
鵠沼の「ママと子どものためのカフェ兼オーナーのお住まい&賃貸アパート」、最後はカフェ部分の様子です。
*母屋部分設計デザイン・施工管理:和温スタジオ
庭だったところには広いウッドデッキを新設。前面道路からスロープを通じて直接入って来れます。お日さまの下でお茶を飲んだり、子ども同士で遊んだり、ハンモックでお昼寝したり…気持ち良さそうですね!
店内は、カリフォルニアスタイルを思わせるリラックスした居心地の良い空間。
デッキにそのまま出られる場所にキッズスペースを設置。さまざまな遊具でみんなとワイワイ。
壁のくぼみは子どもの手が届かない高さにあり、ママたちが飲み物などを置いておけます。
カフェのキッチン部分も、どことなくノスタルジックな木の感じがリラックスムード。
カフェは週に2日くらいから、ゆるやかにスタートするそうです!