BLOG「由比ガ浜ヴィレッジ」
第1回 鎌倉海近ヴィレッジプロジェクトが動き出します!
水着の上からさらっとTシャツを羽織って海まで歩いて行き、ひとしきり遊んでそのまま帰ってきて家でシャワー。
空の澄んだ日には、ふらっとサンセットを見にまた浜辺へ。
観光で来ていた鎌倉が、とても身近になる。
そう、このヴィレッジは由比ガ浜ビーチまで徒歩4分の場所にあるんです。
ヴィレッジは、私たちエンジョイワークスが提案している、コミュニティに根付いたゆったりとしたローカルな暮らしを実現する住まい方です。
大きな敷地を分割して売買する。この点は他の不動産屋さんと同じですが、この敷地の割り方、建てる建物、配棟、外構計画など、その敷地を小さな街としてエンジョイワークスが設計し、マスタープランを描いています。そこには境界の塀はなく、植栽が緩やかにお互いの家の視線を緩和し、そして窓からの借景を生み出します。
ヴィレッジは今まで10プロジェクトが完成しています。
この建物、スケルトンハウスって言います。
このスケルトンハウスは違う回でじっくりと語ります。
グーグルマップのように、平面上で上から見渡すと住宅というのはほんとに小さい。街というのはそんな小さな住宅の集合体です。
まちづくりは、そんな小さな集合体にいる人々が作り上げる住まい方だと思います。
ヴィレッジもとても小さな存在だけど、人の目線で見れば緑が広がり、木の家が景色に溶け込み、公園のような安心感がある。住んでいる人々が程よい距離感で生活している。
そんなヴィレッジがまちに広がっていくと、それはまちづくりにつながっていくと思います。
そんなこんなの由比ガ浜ヴィレッジは現在既存の建物の解体中。
3区画中2区画はまだ販売中です。
ぜひお問い合わせください☆
第2回 どういうヴィレッジにするか会議
ヴィレッジの進め方は、まずみんなで敷地を見ることから始めます。
頭をフル回転させて、無いものをイメージするのって本当に難しい・・。
でも、楽しい。
車通りはどうか、駐車場はどの位置がよいか、どんな人が住んでくれるのだろうか・・・と、いろんな方面から考えて、この由比ガ浜ヴィレッジをどういうヴィレッジにするか、敷地を見た後は妄想MTG(ブレスト)をします。
解体前の建物から見る景色は、新しく作る建物の景色の参考にもなります。
ここからの窓は思ったよりも景色が抜けるね、とか。
ここに窓有ったらもっとよいかもね、とか。
古家付き土地を購入して建て替えるときには、古家の中に入って新居を妄想することをお勧めします。
解体前の建物に入ると、お宝も発見したりする。
お宝はあくまで、設計士のマニアックなお宝。
例えば、木の取手、とか。
ドアノブとか、直付けの照明、とか。
建て主さんや設計士さんのこだわりや、大工さんのこだわりが発見できて、
私たち設計部のメンバーは、ワクワクしたりするのです。
ヴィレッジは、配棟や全体の外構計画・窓の優先権などマスタープランを、エンジョイワークスのメンバーで考えて決めています。
なぜなら、そこがヴィレッジで一番大切なところだから。
様々な視点から、どのようなヴィレッジがここにふさわしいのか、妄想してブレストして、キャラクターを作り上げているのです。
現在、着々とブラッシュアップを進めています。
第3回 スケルトンハウスとは。
第一話で触れたスケルトンハウス、とは。
「じぶんの家はじぶんでつくる」
これがスケルトンハウスのコンセプトです。
スケルトンというのは「骨格」を意味します。
透け透け、という意味じゃないですよ。
それに対して内装をインフィルと呼んでいます。
じぶんの家はじぶんで作ってほしいから、インフィルにとことんこだわってほしい。
なので、建物に必要な耐震性や断熱性・省エネであること、そして外壁などの外観などいわゆるスケルトン部分は性能を確保して仕様が決まっています。外観はレッドシダーという木貼りで窓は高性能な樹脂サッシ。
安心して長く住んでいただけるように、そしてまちの良いストックとなるように。
空き家の問題は年々深刻ですよね。
中古物件を探されている方は多いのに、いわゆる空き家は再生にお金がかかって思うように住めない。
新築物件は新築時の価値がMAX,その後は落ちていくばかり。
本当は、家の価値って住む人によってブラッシュアップされて上がっていくものであってほしい。
骨董品の価値は上がるのに、なぜ家の価値は上がらずそして保たれないのか。
一つは「愛情」だと思うんです。
家を買う場合、出来合いの建売か、設計士が提案してくれて建った家が多いですよね。なかなか住まい手が介入できないのは専門性が高いから。
でもスケルトンハウスでは、「家づくりノート」というツールを使ってそこをあえて住まい手にやってもらいます。
間取りとか、窓の位置・大きさとか、仕上げの素材とか。見積もり調整も。
え、そんなことできないよ、って?
大丈夫です、はじめは誰もが素人ですし、3Dの想像もできなくて当然。
でもWORKSを見て頂いてわかるように、素敵な住まいになっています。
素敵に見えるのは、高価な家具が置いてあるからではなくて、住まい手のこだわりや愛情が注がれているから。
悩みに悩んだ窓の位置や、わからないながらも最大限想像して選んだドアの色が絶妙な味わいを出しているから。
だんだんとなんかワクワクしてきた方、
きっとスケルトンハウスの家づくり、楽しいと思います。
不安に思えても大丈夫です、設計部のスタッフが全力で(もはや自分の家のように)サポートします。
模型も一緒に作りますが、それがまた楽しいんです。
家づくりをコンプリートしたお施主様からは「もっかいやりたい!」との声も。
家は3回建てろ、なんて聞きますが、スケルトンハウスは可変性があるのでリノベーションもしやすいように考えられています。
初めの話に戻りますが、
良い中古がないならば、まずは良い「箱」が必要だ。
というのが、スケルトンハウスの根本にあるのです。
第4回 現場が近いって素晴らしい。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
2020年がやってきましたね!
鎌倉はお正月も人、ヒト、ひと!大変賑わっています。
冬は空が澄んでいて、海も穏やかで、綺麗なんです。
夏とは違う海の楽しみ方ですね。
さてさて、由比ヶ浜ヴィレッジは大きな土地を3区画に
分割するので鎌倉市のまちづくり条例と開発条例に該当します。
只今申請真っ最中。
さてさて一休み一休み。
なんてことはありません。笑
申請中なので、その間に計画をブラッシュアップしていきます。
先日はみんなで解体後の現場に行って、実際に建物の位置を確認したり、
周辺の建物や窓の位置を確認したり。
何時に日が当たるか、など。
今回のスケルトンハウスがどんな設計だったら良いのか、
(特にA区画!)
現場に立って考えます。
頑張れ、みんなの想像力!
(疲れた頭は近くのKUA AINAで休ませました。徒歩2分くらい。ハンバーガーが美味しいんです。)
既存の「とげとげの木」に挟まれてみたり。
(ユッカという木です。)
それにしても、現場が近いって素晴らしい。
すぐに確認できるって、なんてありがたいんでしょう。
ヴィレッジは緑豊かな住環境が実現できるように、
いろんな角度から検討が必要です。
頑張れ、想像力!!
第5回 建物の計画のお話。
あぁぁ、なんと。
前回の更新からだいぶ日が経ってしまいました。
続きが気になってたんだけど!!という読者の皆様、、誠に申し訳ありません。
一休みしていたわけではございません。
-第4話より-
今回のスケルトンハウスがどんな設計だったら良いのか、
(特にA区画!)
現場に立って考えます。
頑張れ、みんなの想像力!
と語っていましたが、
そう、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、
このA区画にエンジョイワークスが考えたスケルトンハウスが建つんです。
現在鎌倉市の申請も無事に終わって、建物の工事が着手したところ。
今回はどんなスケルトンハウスが計画されているか。
熱く語ります。
まず、注目すべきは「カバードポーチ」のある家ということ。
カバードポーチというのは、アメリカンスタイルの住宅によく見られますが、玄関と接続している屋根付きのバルコニーです。
ベンチでお茶したり、ブランコがぶら下がっていたりする、外だけどリビングのようにくつろげる空間。「+1room」です。
イメージできますでしょうか。
コンセプトは、
「上質カジュアルな海辺暮らし」
このコンセプトにカバードポーチは欠かせません。
由比ガ浜で海に入って、ウエット着たまま帰宅。
外シャワーで砂を落としたらTシャツ短パンに着替えて、ちょっとベンチに腰掛けて昼寝。
雨の日でも、雨音を楽しみながら読書をしたり。
ヴィレッジならではの植栽の中で、公園にいる気分で緑を感じる。
この「+1room」は海辺暮らしとヴィレッジ暮らしをより豊かにしてくれる居場所なんです。
なので、間取りは1階がどどんとLDK。
カバードポーチとLDKがテラス窓で繋がります。
このA区画は由比ガ浜ヴィレッジの区画の中で、奥まった場所にあります。
三方建物で囲われているので、その条件だけ見るとなかなかプライバシーが保ちにくい。
なので潔く、カバードポーチとその反対側の窓以外は、必要最低限にとどめています。視線の抜けを一方向に集中させることで、空間に強弱をつけています。
抜けの先には植栽を切り取るようにFIX窓を配置しています。
この抜けを邪魔しないようにデザインされた階段は、木の集成材で作る予定のスケルトン階段。
いかがでしょうか。
イメージは伝わりましたでしょうか。
A区画は着々と工事が進んでいますので随時(今度こそはっ。。)お伝えいたしますね。
この状況下で現場を進めてくださる工務店さんと職人さん方には頭があがりません。
自粛真っただ中なので外出は難しいですね。
上質カジュアルな海辺暮らし。
少しでも海を感じて頂けるように。
第6回 建った、建ったよー!!
GW、終わりましたね。
今年の鎌倉はとても静かで、祝日ムードではなかったですが、
お天気も良く、空気がとても澄んでいたような気がします。
自粛生活が続いていますが、外に出れない分、ご近所を散歩する機会も増えて、
小さな発見も多いなと思う今日この頃です。
さてさて、由比ガ浜ヴィレッジA区画はついに建ちあがりました!
パチパチパチ!
この状況下で着々と工事を進めてくださる現場の方々には感謝しかありません。
今回はそんな現場からお届けします。
前回では模型写真を公開させて頂きましたが、ここに至るまでには、間取りを考えて、窓を考えて、模型を作って確認して、、修正して修正して、、よし、これで行こう!というプロセスがあったわけですが。
設計士といえども、実際に建ちあがって確認するまでは、不安な気持ちでいます。あれでよかったのか、とか、こっちのほうがもしかしたらよかったかも・・・とか、夢に出てきたりもします。
家づくりをしているお客様は「そうそう!」と頷いてくれるかもしれません。
自分のしていたイメージが、実際はどうなっているのか、、
期待半分不安半分、が正直なところですよね。
A区画は立地上「窓」がポイントです。
大きさ・高さ・窓から見える景色・植栽の位置。
さぁ現地で答え合わせ。
うん、うん、、おぉ、、、いい感じ。
そうか、そうか、、そんな感じか。
とぶつぶつ言いながら確認していきます。
南側はお隣さんが近いのですが、木漏れ日が入ってきました。
1階のキッチンからの眺めは、緑がパノラマで感じられます。
正面の窓の先には3階建てのマンションがあるのですが、窓の設置高さを調整して、のぞき込まれない位置に配置しました。
ヴィレッジ感を感じられる大きなテラス窓からは、先行して植えた樹木が見えます。右側の開口にはこれから玄関ドアがつきます。
最終的には、テラス窓の先にはカバードポーチのデッキができ、さらにその先にはB区画のスケルトンハウスが見えます。
奥まった立地ならではの「囲われた安心感」が得られるスケルトンハウスとなりました。
イメージ通り、いやイメージ以上の空間に、私設計士は一安心したのでした。
早くみなさんにも見て頂きたい。
自粛期間があけたら、ぜひ見に来てくださいね。
今見に来れない皆様へ、
せっかくなので、動画を制作中です!
慣れない作業で四苦八苦していますが、頑張って作っていますので、できたらお届けしますね。
第7回 A区画のスケルトンハウスが出来上がりました!
強かった日差しも少し和らいできて、風も熱風から秋の気配を感じられるように変化してきました。
もう秋ですねぇ。
。。。あ!
ああ!!!
夏が、夏が終わってしまった!!
また前回のブログからご無沙汰してしまいました。。
時の流れが早すぎて。
工事が順調にいきまして。
ついにA区画のスケルトンハウスが完成しました。
インフィルが出来上がると、素材が伝わるので良いですね。
床はアンティーク加工を施したオーク。
玄関はミントグリーンの石材。
壁天井はパキッと白(日塗工のN89)の塗装。
キッチンはオーダーです。
なんと愛媛で製作されて遥々運ばれてきました。
製作して頂いたのは、Less kitchenさんです。
HPはこちら▶http://less.co.jp/
完成したので、社員のみんなで内覧会しました。
百聞は一見に如かず。
やっぱり、見て頂くのが一番ですね。
中心に持ってきた階段は、プレカットしたゴム集成材を大工さんが組み立ててくれました。
洗面所のタイルもかわいいでしょ。
社長に一発OKもらえたタイルです。
2階は階段の照明を間接照明にして、暗くなりがちな1階にやさしい光を落とすようにしました。
手摺は丸棒のアイアンで作ったオリジナル。
こちらもアールの部分は現場で加工して取り付けているので、とてもマッチしてます。
この壁をスクリーンにして、映画とか観たら最高だね、なんて話しながら。
家づくりの過程はいかがでしたでしょうか?
残りB区画、C区画のスケルトンハウスも楽しみですね。
なにより、このヴィレッジが植栽の工事まで完了したら、
この由比ガ浜の景色を少し、変えられるかもしれません。
そこもぜひお楽しみに!