BLOG「葉山下山口TURFヴィレッジ」
第1回 緑のランドスケープ
2015年のある暑い夏の日、弊社のスタッフ達は、葉山町下山口にある土地の視察に来ていました。
海沿いを走るR134から山側に入り、右回りに螺旋を描くように小山を登って行った、ちょうどその渦巻きの中心に当たるところに、この土地はあります。
道が渦巻きになっているため、道中は先行きがどうなっているのか明かされぬまま進むことになるのですが、そのドキドキと共に現地に到着すると、いきなり視界がバーンと開けて、想像だにしなかった眺望が我々を待っていました。
小山の傾斜に沿って遥か遠くの山並みまで見下ろす、この緑のランドスケープ!
季節柄、雑草が伸び盛りだったこともあって、広い敷地から遠景の山までが一続きの緑の世界観の中にあるように感じられます。
思わず「ヤッホー!」と声を上げたいくらいに気持ちいい~!
この敷地は、入り口から奥へ向かってせり上がるように傾斜し、かつ扇状に開いた形をしています。だからこそ、このようなドラマティックな開放感と眺望が得られるのですね。
敷地全体の広大さに対して入り口は狭めですが、それでも普通自動車が十分に乗り入れられる道幅です。
実はこの敷地、弊社が取り組んでいる大切な事業の一つ「ヴィレッジ」の新たな候補地としてどうか?ということで、視察にやって来たのです。
「ヴィレッジ」というのは、弊社が提案する「集まって住む」スタイル。複数戸のスケルトンハウスが、その土地の持つ眺望、日当たり、風通しなどの自然の恵みを共有し、互いの境界を、ブロック塀などではなく植栽で緩やかに仕切りながら、全体として美しいランドスケープを持った緑のコミュニティとして共生するという住まい方です。これまでに、葉山町の茅木山ヴィレッジや、堀内ヴィレッジなどをつくってきました。
「まちづくり」と聞くと遥か遠い出来事のように思えますが、我々は家が2つ集まれば”まちなみ”をつくることができると考えています。家を建てる時は自分のことで頭がいっぱいでも、暮らし始めれば気づくのです。周りの環境や自然、ご近所や町とのつながりがとても重要であることに。それらを意識し大切にすることで、より自分の暮らしが豊かになっていくことに。
だからこそ、たった2つの家からでも「まちづくり」は始まります。まずはヴィレッジのお隣さんと、この環境を共有し、お互いを思いやり、一緒に大事にしていくこと。そこからさらにそのご近所へも、思いやりや交流を広げていくこと。そのようにしてこの町のコミュニティと関わっていくことが「まちづくり」なのではないかと考えています。同時に、統一感のあるスケルトンハウスと植栽からなる、自然環境を生かしたヴィレッジの見え方そのものも、町の景観に寄与できる美しいものであることを目指しています。
*エンジョイワークスのヴィレッジについて
弊社設計士の頭の中には、すでにこのユニークな土地を活かした配棟イメージが湧いているようです。
葉山の青い海の向こうに富士山がくっきりと見えたこの日、我々はこの土地に新しいヴィレッジをつくることを決めました。
第2回 その名も「TURF(ターフ)」ヴィレッジ!
葉山町下山口のぐるぐる渦巻きを回ったところに突然開ける、広大な土地。小山に沿って傾斜するその先には、葉山の山並みを一望するパノラマが広がります。
その土地の地形や眺望、日当たり、風の流れなどの自然の恵みを最大限に取り込みながら、良好な住環境をシェアして住むエンジョイワークスの「ヴィレッジ」スタイル。その新たなプロジェクトが、この土地で始まることになりました。
ヴィレッジ名は「TURF(ターフ)」。芝生、と言う意味です。
奥に向かってせり上がるように扇状に広がるこの大きな敷地に、緑の芝生が敷かれていたなら。
日差しをたっぷりと浴びて光る瑞々しい青さ。その色は、遠くの葉山の山並みと一続きにつながり、巨大なランドスケープの中に溶け込んでいくのです。
それは目が醒めるように清々しい光景に違いありません。
季節が秋へと移る頃、TURFヴィレッジの計画がまとまり、敷地の草が刈られました。
ほどなく造成工事も開始。造成と言っても大規模なものではなく、なるべく元の土地をいじらずに、自然の傾斜を生かす計画です。
このヴィレッジでは、傾斜を利用して上下2段に1棟ずつのスケルトンハウスを建てることになりました。敷地の面積からいくと、詰めればもっと棟数を増やせるのかもしれません。でも、我々はそうせずに、敷地の入り口に近い部分は大胆に枕木を敷いただけのカースペースとして大きく空けておくことを選びました。
渦巻き道を回ってきて開ける、ダイナミックな開放感。
あの気持ち良さこそが、TURFヴィレッジの環境の要だと感じていたからです。
頭で考えれば、机上で配棟すれば、もっとギュウギュウのプランもあったかもしれませんが、実際に住む上ではこの「体感」は非常に重要です。住むほどに愛着が湧き、大切にしたくなる住環境。それをつくりたいからです。
一方、このTURFヴィレッジの計画が始まる少し前、我々はKさんというお客様と出会いました。
きっかけは、葉山町下山口の海の近くで2015年4月末〜5月にかけて開催していた「葉山小屋ヴィレッジ」というイベントです。
このイベントは弊社がYADOKARI小屋部と共同で企画・運営していたもので、とあるオーナー様からお預かりしていた空き地に、近隣住民や地元のクリエイター、有志の方と共に、7種の小屋からなる「小屋ヴィレッジ」を作り、約1ヶ月間に渡って毎週末に小屋での多彩な小商いやワークショップを開催するという内容でした。
この催しは、GWを中心に毎年開催されている「葉山芸術祭」にも参画し、葉山町内外から多くの人が訪れ、地域との賑やかな交流を生み出しました。広い空間を持つことだけが豊かな訳ではなく、最小限のスペースとモノ、そしてたくさんの仲間がいることで豊かさは感じられるというライフスタイルを表現しました。Kさんご一家は、この小屋ヴィレッジに遊びに来ていたのです。
Kさんご一家はそれまで、湘南エリアの利便性の良い場所にある素敵な家に住んでいらっしゃいました。静かな住宅街で、複数路線が利用できる駅にも出やすいし、家自体もKさん一家のこだわりが詰まった、機能的でデザイン性に優れたものでした。全てが揃っている、と誰もが思うようなKさんの家。でもKさんはこうおっしゃっていました。
「もっとコミュニティが豊かなところに住みたくなったんです」と。
下山口は葉山の中でも特に、良い意味でのローカル色が感じられるエリアです。
山はもちろん、御用邸や葉山公園、海も近いし、子ども達が遊ぶ場所には事欠かない自然溢れる環境。都心へ通勤するとなると逗子駅までのアクセスは少し不便ですが、その分、不動産の相場としても求めやすいものが多く、結果的に、都心から流入した子育て世代のファミリーが着々と増えつつあります。しかもこの流入組を地元の人が温かく迎えてくれ、新旧入り混じっての交流が行われています。歩いて数分のところに同じような子育て友達が大勢いて、地域みんなで子どもを見ているような、アットホームな雰囲気があるのです。
Kさんは小屋ヴィレッジをきっかけに下山口に何度も足を運ぶうちに、このエリアをすっかり気に入りました。そしてTURFヴィレッジの計画があると知った時、まっ先にその候補地を見に行き、決めたのです。
その時、計画はかなり初期の段階でしたので、Kさんのご希望をいろいろと聞いて取り入れることができました。このヴィレッジは、言わばKさん一家と一緒につくっていくような形になった訳です。
我々の提案する「ヴィレッジ」スタイルには2タイプあって、1つは広い土地を希望者達が共同購入するところから始める方法。もう一つは、我々が建物を建てた状態で購入していただく、いわゆる「建売」の方法です。今回のKさんのケースはその良いとこ取りと言いましょうか、Kさんが早期に購入を決めてくださったおかげで、2棟のうちの1棟は、建売ではなくKさんのオーダーメイドでつくることができます。
このように、一人では買えないような大きな土地でも、「ヴィレッジ」というシェアスタイルなら、予算以上の良好な環境を手に入れられるチャンスが広がります。さらに、Kさんのように早期に計画に参加した場合は、家もゼロベースから自分の好きなように作っていけます。
*エンジョイワークスのヴィレッジについて詳しく知りたい方はこちら
2棟のスケルトンハウスと大胆な芝生、そして葉山の山々と一体になったダイナミックなランドスケープを持つTURFヴィレッジ、いよいよ着工します!
第3回 一方は緑に、一方は空に溶け込む階段
葉山の美しい山並みを見下ろす小高い傾斜地につくることになったTURFヴィレッジ。
造成が終わり、いよいよ1棟目のスケルトンハウスに着手します。
ヴィレッジの下の段からつくっていくのですが、こちらは既に、下山口のコミュニティと環境を気に入っているKさんが購入してくださいました。
スケルトンハウスの基本形、長方形のBOX型の土台となる田の字の基礎が打たれました。
K邸は延べ床面積30坪のゆったりサイズになります。
このシンプルな形の基礎もスケルトンハウスの特徴の一つ。形がシンプルであることで床下のメンテナンスがしやすく、結果、建物の長寿命化にも良い影響を与えます。
K邸からの眺望。
うーん、ナイスビューですねぇ!
K邸の西側のスペースは、ヴィレッジの北側に位置するお隣の家の南に当たるスペースです。ここをうまく避け、日当たりを遮ったり、圧迫感を与えたりしないようにとの配慮を持って、2棟の配置を決めました。
このヴィレッジに住むことになった人が末長く近隣の人々とも仲良く調和して暮らしていくには、やはりこの場所の環境がもたらしてくれる恵みを、独り占めするのではなく近隣と分かち合えるような配慮が大切だと、我々は考えているからです。家は買って終わりではなく、「暮らし」はそこから始まっていくのですから。
このスペースはK邸の庭になり、1階のダイニングスペースから眺められるようにするそうです。どんな植栽になるのでしょうか?
振り返って見上げると、この敷地の傾斜に沿って階段状に造成された様子が棚田みたいにきれいでした。この敷地全体が一つの緑の集落として仕上がった時、どんな景色が見えるのか。楽しみです!
*エンジョイワークスのヴィレッジについて
第4回 K邸上棟!
葉山町下山口の山側に少し入ったところにある、ぐるぐる渦巻きの中心に開けた広大な土地に、新しいヴィレッジを建設中です。
入り口から奥に向かってせり上がるように扇状に広がる、ある意味クセのある地形を逆手にとって最大限に生かし、遠くまで抜け感のある眺望と、広い敷地の開放感を備えた、上下2段のダイナミックなヴィレッジになる予定。
山の緑と繋がるように芝生を敷き詰める計画で、ヴィレッジ名は「TURF(芝生」と言います。
ヴィレッジの下の段は、いち早くこの土地を気に入って購入してくださった、Kさんご一家のスケルトンハウス。上棟の日を迎えています。たくさんの職人たちが集まり、1日で一気に家の骨組みを組み上げます。
骨組みが組みあがった後は、外壁のボードが貼られます。スケルトンハウスは木の外観ですが、あれは表面の仕上げなんですね。その下には、防水性・防カビ性・透湿性・耐久性に優れた高性能のボードがちゃんと仕込まれています。
家の中では、断熱処理も進んでいます。
床下にはたっぷりとウレタンを吹き付け、壁の中にはグラスウールがこれまた惜しげもなく詰まっています。まるで雪山に着ていく本格的なダウンジャケットのように、スケルトンハウスってとってもあったかいんですよ。
ダイニングスペースになる奥の掃き出し窓の向こうには、良い感じで庭も見えています。
四季折々の庭を見ながら囲む食卓は、滋養に満ちた楽しいものになりそうですね!
そしてこちらは、K邸の2階にあたる位置からの眺望。
遠くまで抜けていて、本当に清々しい!
一段下がったところにある隣地が駐車場というのも幸いしてます。
このような眺望を含めた、周囲の環境からの恵みを最大限に取り込むというのも、ヴィレッジで大事にしているところです。
*エンジョイワークスのヴィレッジについて
一方、TURFヴィレッジの上の段では、2棟目の建設も始まろうとしています。
こちらもゆったりサイズの30坪。
高いところにある分、こちらの屋上からはなんと海も見える予定!
通常の住居としてはもちろんですが、室内には例えばピアノ教室やヨガスタジオなどとしても使える多目的スペースを設置する計画です。
どんな家になるのか、進捗は随時UPします!
第5回 1棟目は内装、2棟目は基礎。
葉山町の隠れたHOTスポットと言えば「下山口」。
御用邸や葉山公園にも近く、海の美しさは湘南随一と言っても良いほど。同時に山々の緑も身近で、その自然環境の豊かさからセカンドハウスの候補地としても人気のエリアです。
しかし、何よりHOTなのは、最近の「移住」ラッシュ。30代〜のカップルや子育てファミリーが、この下山口にこぞって集まってきています。
その理由としては、先ほど挙げた豊かな自然環境はもちろんですが、もう一つ、ローカルコミュニティの充実度が挙げられます。比較的近い年齢・価値観の子育てファミリーが近所にたくさんいて、週末のBBQや遊び、学校・地域の行事を通じてどんどん繋がりが増えていく感じ。困った時には助け合ったり、いろんなことを教え合ったり。しかも、元々の地元住民も気さくで、移住組を温かく迎え入れてくれる雰囲気があります。都心への通勤には少し不便な面もありますが、それを補って余りあるバリュー。
そんな下山口に建設中の「TURFヴィレッジ」の1棟をいち早く購入してくださったKさんご一家も、決め手はやはりこのエリアの自然環境とコミュニティの魅力でした。2015年の初夏にこの地で開催していた「葉山小屋ヴィレッジ」に参加したことがきっかけです。
*地元住民とエンジョイワークスが一緒に運営した「葉山小屋ヴィレッジ」の様子はこちら
この「TURF ヴィレッジ」は、2棟のスケルトンハウスを丘の斜面に沿って上下段違いに配置。車4台を停めてなおゆとりのある広い共有部には枕木を敷き詰め、周囲にはみずみずしい芝生がいっぱいに広がる「緑の集落」になる予定です。
一足先に工事が進んでいるK邸では、内装工事に突入。
フローリングが張られています。樹種はオーク。ほどよく落ち着いたトーンと木目が、どんなインテリアにもなじみます。これは不揃いな長さの板を組み合わせて張る「乱尺張り」という張り方。きっちりしすぎないナチュラル感を楽しみつつ、コストも控えめです。
そして1階の天井は、今回はKさんこだわりの「板張り」!
なんだか、ぐっと大人っぽい空間になるんですよね〜!
ミッドセンチュリーのカリフォルニア建築を彷彿とさせ、個人的にかなりツボ。
ちなみにこの板はレッドシダーです。
そして、こちらはKさん自らが古道具屋で調達してきた建て具たち。
中には、鎌倉の由緒ある邸宅に使われていたドアや、古くから続く町医者さんのドアなどもあるそうです。設置された時にどんな空間になるのか、楽しみですね!
こんなふうに、新築だけど古い建て具を組み合わせたりするのも個性が出ます。スケルトンハウスは施主支給も大歓迎。「自分の家は、自分でつくる」がモットーですから。
さて、ここで外に出て見ると、TURFヴィレッジのもう一方の敷地では、後追いのA棟の基礎工事が始まりました。A棟はエンジョイワークスがインフィルまでデザインした、建売住宅として販売します。
*この家の詳細を見る
こちらは丘のより高い方に建つため、海が見える予定!
室内には、例えばピアノ教室やヨガスタジオなど多目的に使えるスペースを盛り込んで、このエリアで繋がりを作りながらコミュニティと一緒に暮らしていけるような家を計画しています。
季節は、冬から春になろうとしています。
芝生が青々と茂る頃には、ヴィレッジの完成をお披露目できるように。
工事は続きます。
第6回 海と富士山、見えました!
葉山町下山口の小高い丘に建設中の「TURFヴィレッジ」。2棟のスケルトンハウスからなるこちらのヴィレッジでは、敷地に芝生(=turf)を敷き詰めて、瑞々しい青さが映える緑の集落となる予定です。
遅れて着工した上段のA棟(建売タイプのスケルトンハウス)も、ついに上棟の日を迎えました。背景に大きく広がる空が丘の上ならでは。一戸建てなのに空が近いって、良いですね!
この日は職人さんたちが多数集結し、それまで基礎しかなかった所へ、一気に家の骨組みを立ち上げます。
そして数日後の様子がこちら。
外壁の下地となるボードまでがスピーディーに貼られました。
2階には丘の下り斜面の方へ向いて、バルコニーも設置されます。ここからの眺望も楽しみです!
一方、先に着工した下の段のK邸では、内装工事が着々と進んでいます。
階段の原型も設置されましたね~。
K邸は1階が大きなリビングとなっており、この階段はリビングから見える所に設置されます。お施主Kさんは、以前のご自邸の経験を踏まえ、階段の位置にこだわりました。
「前の家は2階がリビングだったので、玄関から子ども達がそのまま1階の個室に入ってしまうと、顔が見れないんですよ。やっぱりね、家を出る時と帰ってくる時にどんな顔をしているか見たいし、家族ができるだけ顔を合わせるようにしたいから、今回の家は1階がリビングで階段も見える所が良いんです」とKさん。家族への愛情が詰まったこだわりなんですね~。
同時進行で、K邸の外壁も張られ始めました。
今回の外壁では、新しい材にチャレンジします。
今まではレッドシダーだけでしたが、新たに「アピトン」という樹種を取り入れてみることにしました。
このアピトンは、インドネシアやフィリピンにかけて産出する木材。主にトラックの荷台や屋外のデッキなどに使われており、水や湿気にも強い木です。
節や木目などが目立たない端正な表情で、赤みがあり上品な印象。外壁に用いると、ぐっと上質な雰囲気が出ます。特に黒の窓枠とは相性抜群!レッドシダー同様、こちらも時が経つにつれて、シルバーグレイに変化し風合いが増していきますよ。
さて、上段のA棟の足場に登ってみると、そこからは待望の海と、富士山が見えました!見えるだろう、とは言っていたけど、実際に見れると嬉しくてテンション上がります!
この海眺望も含め、ゆとりある敷地ののびのびとした開放感と、丘の斜面に沿って遠くの山々とも一体化していくような緑のランドスケープが、TURFヴィレッジの良い所。
建築中ですが見学可能ですので、ご興味を持った方はぜひ我々と現地に行きましょう!
*TURFヴィレッジA棟の詳細を見る
第7回 あの時の模型
葉山町下山口の小高い丘の、斜面に沿って上下段違いに整地した土地に、2つのスケルトンハウスを建築中です。ヴィレッジ名は「TURF(ターフ)」!「芝生」という名の通り、広々とした敷地の周縁部には緑の芝生を敷き詰めて、遠くに見える葉山の山並みと一体化するようなスケール感のある緑の風景を作る予定です。
敷地の中央の共用部はあえて広く残し、枕木の外構を施します。ここは車が計4台は停められる駐車スペースであり、このヴィレッジの奥に向かって開ける開放感や空へと続く抜け感を存分に感じていただけるような贅沢な「余白」でもあります。
そんな心地よいヴィレッジになる予定のこの場所で、先に着工したK邸。外壁も張り終わり、家らしい姿になってきました!
さて、遡ること5ヶ月、2015年の秋のある日、Kさんご一家はHOUSE YUIGAHAMAにある弊社設計事務所で、スケルトンハウスの模型作りに取り組んでいました。それまでに設計士と相談を重ねてきたプランを平面図に自ら書き起し、さらにはそれを立体の模型にして、より具体的にイメージを把握するためです。立体にすることで、窓の位置や光の入り方、各部屋のサイズの体感など、平面図だけでは見えなかったさまざまなことを感じられます。
奥さまも赤ちゃんを抱っこしながら参戦!
家族みんなで真剣な工作です。
こういうことも、家づくりのお楽しみの一つ。良い思い出にもなりますね。
さあ、渾身のパーツ達が切り出されました!
弊社設計士もサポートしながら、家の形を作っていきます。
改めて立体にしたものを一緒に見ながら、気になるところや改善したいところを洗い出し、最終的なプラン修正にも反映させていきます。
このようにして自ら手を動かし、試行錯誤しながら、一生懸命作った我が家の模型。
それが今、葉山の青空の下で、現実のものとして立ち現れているのです。
なんだかジーンと感動してしまいますね。
Kさんご一家の想いが詰まった、世界で一つだけのスケルトンハウス。
次回はいよいよ内部の様子を公開!
第8回 ドアの向こうに
葉山町下山口に建築中の「TURFヴィレッジ」、先に進行しているK邸の内部へ潜入しました!
玄関から1階のリビングに通じるドア。
チェッカーガラスが良い雰囲気です。
黒のように見えるこの色は、実は深い深いネイビー。
そして取っ手は真鍮製。
お施主Kさん夫妻が、相当熟慮して決めたこだわりのカラーと部材です。
家に帰ってきてこのドアを開けると、家族達がリビングで迎えてくれる。その揺るぎない安心感を象徴するような素敵なドアですね。
こちらの可愛い洗面台は1階のもの。
絶妙な2トーンのブルーとシャープなフォルムがスタイリッシュで清潔感あります。
手洗いやうがいも楽しくなりそう!
キッチン部分も工事中です。こちらはモノトーンを基調に、シンプルでスッキリとした雰囲気に仕上がる予定。対面式で庭や家族の顔を眺めながら料理ができるのが良いですね。
そしてこちらは2階の寝室のドア。
双子のようなそっくりなドアが並んでいます。
実はこのドアは、Kさん自ら葉山の「桜花園」という骨董屋さんで買ってきたもの。
12月に弊社設計士にKさんから「良い建具見つけた!」とお電話をいただき、見に行くと、なんと鎌倉の岡田信一郎邸という有名な建築家の家の解体で出た建具でした。
Kさん、お目が高い&ツイてる!
この双子のドアの間には、将来的に子どもが大きくなった時に子ども部屋として間仕切りを設けることも想定しています。しかし当初は大空間のまま家族みんなの寝室として使う予定。ドアが2つ並んでいるベッドルームも楽しいですね。
その他、室内の壁はKさんご一家自ら塗装したいと希望されています。自分たちの家を、自分たちで考え、模型を作り、部材を選び、自ら施工まで行う。そんな家づくりのプロセスをあますところなく楽しんでいただいているKさんご一家。スケルトンハウスでお客さまに味わっていただきたいのはまさにこういう所なので、我々としても本当に嬉しい限りです。
K邸の完成はもう間近。
引き続き、TURFヴィレッジの進捗をレポートしていきます!
第9回 A棟、外壁&デッキ完了!
葉山の中でもひときわ自然豊かで、海にも山にも恵まれた下山口エリア。その小高い丘の斜面に広がる開放感たっぷりの土地を雛壇状に整えて、2棟のスケルトンハウスによる「ヴィレッジ」を建築中です。
先に着工したB棟は、すでにKさんというお客様が、まだ更地だった時点で気に入ってくださり、Kさんのオーダーメイドのスケルトンハウスとして建設されました。
もう一方のA棟は、我々エンジョイワークスが設計し、出来上がったものを販売します。今回のA棟は、下山口の良さの一つでもある「豊かなコミュニティ」を意識してつくっています。
このエリアには、自然に恵まれた所でのびのびと暮らしたい、子育てしたいという思いで都心から移住してきたカップルやファミリーがここ数年でだいぶ増え、世代も近い彼ら同士が隣人&友人関係をつくりつつあります。同時に、元々の地元の住民も温かく彼らを迎え入れ、新旧入り混じっての充実したコミュニティが形成されているのです。
日常的に行われるご近所が集まってのBBQや、地域のお祭り、子どもが通う学校での催しなど、ローカルならではの「輪の中で暮らす」という温かさ、安らぎ、楽しさが得られるのが、下山口の大きな魅力でもあります。
B棟を購入されたKさんご一家がここに住むことを決めた理由も、実はこの「コミュニティの充実」でした。
A棟では、丘斜面を利用し、海や遠くの山並みまで見渡せる抜けのある眺望を確保することはもちろんですが、室内に、例えばヨガスタジオやサロンなどとしても使える「多目的スペース」を設けています。その理由は、近所の人やこのエリアに住む友人たちがこの家に集い、コミュニティの中の一つの拠点になることをイメージしているからです。
このエリアの醍醐味である「地域と暮らす楽しさ」を、住む人に存分に味わっていただきたいと考えています。
そのA棟にも、アピトンの外壁がきれいに張られ、ルーフバルコニーに続く階段が設置されました。
頭上に大きく開けたこの空!
完成した階段を上って屋上へ。
空につながるような感じが気持ちがいいですね。
見えました!水平線!
感動~!
やはりこういう景色を我が家から見られるって、バリューあります。
「今日はうちにDVDでも見に来てよ」って感じで
「今日はうちに水平線でも見に来てよ」って言ってみたい!
一方の室内は、絶賛工事中です。
ここは2階のキッチン。弊社設計士のデザインによるオリジナル造作になります。子どもたちと楽しく過ごせるキッチンになるように工夫している、とのこと。
楽しみですね!
そして屋外では、Kさんご一家の住むB棟を含めたヴィレッジ全体の外構も始まりました。
芝生です。
芝生を張ります。
なにせ「TURF(=芝生)VILLAGE」ですから!
この芝生にこめた想いとは…?次回に続きます。
第10回 まちと一つになる緑の集落
*5/7,8 葉山下山口「TURF VILLAGE」完成内覧会
詳細&お申し込みはこちら
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葉山は、初夏を迎えています。
海はもちろんですが、山々の風景もそれに勝るとも劣らない葉山の魅力。
夏になりきってしまうと、強い紫外線によって山の緑はすべて濃く、深く、わりあい単一的な色になるのですが、初夏の時分は萌え出たばかりの柔らかい葉の淡い黄緑や、茂り始めた葉の少し濃い緑など、さまざまなトーンの緑が山を包み、吹く風にサワサワと音を立てて揺れたり、キラキラと光ったり、いい匂いがしたり、それはそれは美しい生きた絵となります。
そんな葉山の緑に溶け込むようにとつくったのが「TURF VILLAGE」。
現地調査のため、我々が初めてこの地を訪れたのはちょうど去年の夏のことでした。右回りにカーブした丘の細い道をぐるぐる登って、辿り着いた所に待っていたのは、丘斜面から見下ろす形でパノラマのように開けた遠くの山々やまちなみ。なんてすごいランドスケープ!下山口にこんな場所があったなんて!
この景色とひとつになるような、緑の集落をつくりたい。
それが、このTURF VILLAGE計画の始まりでした。
「ヴィレッジ」というのは、弊社が提案する「集まって住む」スタイル。複数戸のスケルトンハウスが、その土地の持つ眺望、日当たり、風通しなどの自然の恵みを共有し、互いの境界を、ブロック塀などではなく植栽で緩やかに仕切りながら、全体として美しいランドスケープを持った緑のコミュニティとして共生するという住まい方です。
*ヴィレッジについて詳しく見る
「まちづくり」と聞くと遥か遠い出来事のように思えますが、我々は家が2つ集まれば”まちなみ”をつくることができると考えています。家を建てる時は自分のことで頭がいっぱいでも、暮らし始めれば気づくのです。周りの環境や自然、ご近所や町とのつながりがとても重要であることに。それらを意識し大切にすることで、他ならぬ自分の暮らしが豊かになっていくことに。
だからこそ、たった2つの家からでも「まちづくり」は始まります。まずはヴィレッジのお隣さんとこの環境を共有し、お互いを思いやり、一緒に大事にしていくこと。そこからさらにそのご近所へも、思いやりや交流を広げていくこと。そのようにしてこの町のコミュニティと関わっていくことが「まちづくり」なのではないかと考えています。同時に、統一感のあるスケルトンハウスと植栽からなる、自然環境を生かしたヴィレッジの見え方そのものも、町の景観に寄与できる美しいものであることを目指しています。
TURF VILLAGEの外構には、大胆に芝生を敷き詰めようと考えました。この芝生が青々と育つ頃、周囲の緑や遠くの山々、まちなみとも一つになって、壮大なランドスケープの中に溶け込んでいく。
そんな景色が、今、出来上がろうとしています。
自然の地形に沿うように、きれいに植えられた芝生たち。
ここでゴローンとしたら、最高でしょうね!
毎日がピクニック気分。
家の中から見えるのがブロック塀なのか、植物なのかで、きっと感じ方も変わるはずです。
さて、景色の中に溶け込んでいくことと併せて、この下山口の特徴でもある「ご近所との豊かなコミュニティ」にも溶け込んでいくようにと、家のつくりにも工夫をしました。
次回は完成間近のA棟内部をご紹介します!
第11回 憩いの場
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葉山の下山口でついに完成を迎えたTURF VILLAGE。
その名の通り、敷地周縁部にはたっぷりと芝生(=turf)が敷かれ、2棟のスケルトンハウスが葉山の風景と一体になる緑の集落を形成しています。
今日は出来上がったA棟の内部をご紹介しますね!
こちらは玄関ドアを開けたところ。
真ん中を貫く廊下は、表のポーチから一続きになったタイル張りの土間です。どこまでが玄関なのか区切りのないこの感じ、外と内との境界が溶け合っている曖昧さが、開放的な葉山スタイルを感じさせます。
この土間を挟んで両側には、それぞれ張り方の異なるフローリングの大きな空間があり、右は引き戸付きの主寝室、左は特に用途を決めずに多目的に使えるスペースとなっています。
もちろんゲストが来たときの部屋に当ててもいいですし、例えばここで、ヨガのレッスンやピアノ教室などはいかがでしょうか。月替わりのワークショップやサロンなど、地域の人が集まってくるコミュニティのための場として、住み開きするのも楽しいかもしれません。
そんな時はこの土間に、色とりどりのたくさんの靴やビーチサンダルが並ぶのでしょうね。
こちらがその引き戸付きの主寝室の内部。ヘリンボーンの床が、大人っぽく上質な雰囲気を出しています。存在感のある照明やアイアンのベッドなどを合わせて、シックな空間に仕上げたくなります。
そして、こちらが多目的スペース。
パーケット、という張り方のアッシュのフローリングが空間にリズムを生んでいます。少し高めに取った窓の緑もインテリアの一部のよう。プライバシーが守られたおこもり感もあって、心地いい落ち着きが感じられます。
2階は間仕切りのない広々としたLDK。より眺望の良いこのフロアに、家族が集まる生活の中心を設けました。キッチンは弊社設計士がオリジナルにデザインしたもので、わざと足元に空間を設けたところがポイントです。トンネルみたいにあいた穴が、フロアの広々感を損なわずに見せてくれる他、学校から帰った子どもたちが秘密基地ごっこをして遊ぶのにもうってつけ。ごはんを作るママも、出来上がりを待つ家族も、一緒に楽しくその時間を過ごせるようにと考えました。
キッチンの裏手にはお風呂や洗面所などがまとまり、家事動線もコンパクトです。
お風呂は2階ということもあって、ユニットバスが向いているのですが、今回は「ハーフユニット」というタイプを採用。
表情豊かな在来工法のお風呂と、ユニットバスの利便性を併せ持つこのタイプ。腰から下の部分は防水性に優れたユニットバスを用い、腰から上はタイルや木を使って可愛さを出しました。
葉山の緑の風景に溶け込む外観・外構もさることながら、ここで営まれる暮らしそのものも、コミュニティ豊かな下山口のまちとひとつになれるように。今回は地域との交流も意識した室内のつくりとしました。
そんなTURF VILLAGEの完成内覧会は5/7(土),8(日)、今週末となりました。
葉山への移住を考えている方、葉山のライフスタイルを感じたい方、自由なスタイルの家づくりに興味のある方、ぜひご家族で、あるいはカップルや友人同士で、友達の家に行くように気軽に遊びに来てください。屋上のバルコニーから、水平線と富士山を一緒に眺めましょう!
第12回 完成しました!<外構>
葉山の山並みへととけ込む緑の集落「TURF VILLAGE」完成後の様子をプロカメラマンの美しい写真でご覧ください。(Photo by 東涌宏和/東涌写真事務所)
まずは芝生(TURF)を敷きつめた外構から。
丘の高い位置に建つA棟の正面から。
駐車場に面しているこちら側にはあまり窓を大きく設けず、ボックス型が際立つ端正な佇まいとなっています。
青空に緑と樹の外壁が映えますね!
先に竣工したK邸との位置関係です。
もともとの丘の自然な地形を利用しているこのTURF VILLAGE。
道路に面した入口が狭く、左奥に向かってせり上がり、右奥に向かっては下がりながら扇状に開いて行く形をしています。
このような地形だと、一般的な土地分譲業者(いわゆるディベロッパー)にとっては甚だ扱いにくい土地です。広い土地をできるだけ均等に整然と分割して効率よく宅地を造る、という考え方のもとでは、このような土地は非効率的。かと言って個人が1人で購入するにはあまりに広いためグロス金額も大きくなり、なかなか手が出ません。
この、いわば従来の不動産の基準では「はみ出し者」になっていた個性的な土地を、Kさんとエンジョイワークスの共同購入という形で「ヴィレッジ」に仕上げたというわけです。
この「土地共同購入」という方法を取り入れることで、今まで候補になりにくかった大きな土地・個性的な土地も選択肢に加えることができ、土地選びの幅がグンと広がります。
*土地共同購入、ヴィレッジの基本情報を見る
現在、建売住宅として販売中のA棟とK邸の間は、ブロック塀などで区切るのではなく、もとの地形の高低差と植栽を利用してゆるやかに仕切っています。
窓の開け方と配棟(敷地に対してどの位置に建物を配置するか)によって、お互いのプライバシーは守りつつも、雰囲気の良い植栽や眺望を共有しながら住むことができます。
もちろん登記簿上は土地はしっかりと二者に分けられており、境界も明確ですが、「心地良い住環境をシェアして住む」というヴィレッジの考え方に賛同している両者ならば、目に見える世界にブロック塀が無くたって大丈夫。
その代わりに、こんなに瑞々しい緑をお互いが楽しめるのです。
2棟の間に設けた広い駐車スペース。
この土地は入口が狭いので、四角四面にフェンスなどで分けてしまうと車も入れにくいし転回もできないし、と困ったことになります。
でもこのようにお互いの駐車スペースを決めて、あとは共用すれば、そんな心配も無用。この広いスペースで両家の子ども達が一緒に遊ぶこともできるし、ここが空いているおかげで敷地全体に気持ちの良い抜け感も生まれています。
いろいろと外構にも工夫があったのですね!
ではいよいよ室内へ!
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*設計視点でのまとめはこちら。エンジョイワークス一級建築士事務所WORKS 15
第13回 完成しました!<1階>
葉山町下山口に完成したTURF VILLAGE A棟の1階の様子です。
プロカメラマンの美しい写真でご覧ください。(Photo by 東涌宏和/東涌写真事務所)
玄関扉を開けると、グリーンがかった天然石の土間が突き当たりまで続きます。
玄関が狭いとなんだかその時点で気持ちがこぢんまりしそうですが、この中央をどーんと突き抜ける感じ、せせこましさがなくいいですね!
「どこまでが玄関なの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
どこまででもOKです!階段下までは靴のままでもいいですし、階段下にマットなどを敷いてその手前で脱ぐ、でもいいと思います。
土間の左手は広々とした多目的ルーム。
ここをパブリックスペースとして、例えば自宅でヨガスタジオとか、ピアノやギターやアートの教室などを開いても良いですし、購入後にカスタマイズして仕切り壁を設け、子ども部屋や書斎、アトリエなどにしても。このがらんとした感じをぜひ自由な「余白」と捉えてみてください。
窓が高めの位置に開けてあるので、ちょっとおこもり感があって落ち着くんです。もちろん収納なども後から作ることができますよ。
こちらは多目的ルームの奥から土間を挟んで向こう側を見たところ。
床のテクスチャーの移り変わりがきれいです。
こういう見え方を楽しめる家、なかなかないんじゃないかと思います。
そして、土間向かいの主寝室。
こちらは北側になりますが、大きな開口があるので自然光でとても明るいです。
直射日光じゃないところが落ち着きがあってまたいいんです。
床のヘリンボーンも美しい!
どんなベッドを設置しようか、照明はどうしようか、まるでホテルの一室を設えるみたいにワクワクしますね。壁に絵をかけたり、グリーンを配置したり、シンプルな部屋ですがヘリンボーンの床が大人っぽいアクセントになるので、インテリア次第でかなりかっこ良くなるはずです。
たっぷりと入る収納には洋服などしっかり収まります。
さて、次は、壁に映る影まで楽しめる階段を上って、2階へ行ってみましょう!
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第14回 完成しました!<2階>
海にも山にも近い、葉山でも最も自然に恵まれたエリアの一つ、下山口の丘に建つ「TURF VILLAGE」A棟の完成写真です。
プロカメラマンの美しい写真でご覧ください。(Photo by 東涌宏和/東涌写真事務所)
いざ2階へ!
抜群の眺望と陽当たりが得られる2階には、広々としたLDKを持ってきました!
それぞれ異なるライフスタイルを持つ家族がお互いにつながりを感じられる場所、それがLDK。
現代において、その「場」の重要性はますます高くなっているとも言われます。
写真はキッチンに立つママの目線から。ダイニングやリビングにいる家族が見渡せ、その向こう側には雄大な葉山の山並みが見渡せ、この家のベストポジションかも。
フローリングを幅広で尺の短い無垢材にしたことで、上品なカジュアル感が出ています。
キッチンはゆったりめのL字型。
材料を洗って切って調理して、と良い流れで料理できそうですね。
作業台部分が広いので、子どもにお手伝いしてもらいながら一緒に料理する、なんてことも楽しめそう!
カウンター下にあえて空洞を設けたことで、床の表情が生きるし軽さが出ています。子どもも出入りできるし。
壁の一部は黒板塗料で塗装しました。
ここが家族のコミュニケーションボードになるといいですね!
キッチンの背面には大容量の棚、そして奥にパントリーも設置。
調味料や食品のストックなど、細々した物もスッキリ片付けられそうですね。
パントリーは収納としてはもちろんのこと、アイロンがけや洗濯物を畳んだりする家事室としても役立ちそう。キッチンからの家事導線が非常にコンパクトに収まるのも魅力的です。
こちらは2階に設けたバスルーム。
「ハーフユニット」といって、ユニットバスの手入れのしやすさと、造作の浴室のデザイン性を良いとこ取りした優れもの!
2階に浴室を設ける場合は、水漏れなどのリスクのため、ユニットバスが最適となるわけですが、それでも風合いやデザインも楽しみたい!という人にはとてもおすすめです。
腰から下の高さまではユニットバスになっているので水漏れ防止の面でも安心だし、上部にはタイルや木などの材を使うことができます。
今回は、壁は上品なグレーの大判タイル、天井には木を張りましたよ!
お隣にあるパウダールームは、壁の一面を壁紙で遊んでみました。
三浦半島の三崎にある壁紙専門店「good day house」のご店主 尼野さんにセレクトして頂きました。
こんな風に、個性的な壁紙をまるで絵を飾るように楽しむ、なんていうのも家づくりの楽しみです。
「good day house」さんには量販品にはない個性的溢れる壁紙がたくさんあります。お気に入りの一品がきっと見つかるはず。
*壁紙屋good day house
さて次回はいよいよ最終回!TURF VILLAGE A棟の目玉「水平線」を見に行きましょう!
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第15回 【最終回】完成しました!<デッキ>
完成後の様子を、プロカメラマンの美しい写真でご覧ください。(Photo by 東涌宏和)
*WORKS 15「水平線が見える芝生の家」/エンジョイワークス一級建築士事務所 スケルトンハウス事例
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葉山の海を望む小高い丘にあった眺望抜群の広い土地を、お客様とエンジョイワークスが共同購入。土地の傾斜を利用して、2棟のスケルトンハウスからなる芝生に覆われた緑の集落「TURF VILLAGE」をつくりました。
先に竣工したK邸では、ご一家が海遊びやBBQ、ご近所仲間と葉山ライフを満喫されております。
そして現在、カスタマイズ自在な建売住宅として販売中のこちらA棟、ブログ最終回の今回は、その素晴らしい眺望をご紹介!
2階のLDKからつながるデッキ。
美しい山並みがたっぷり見渡せます。
初夏のやわらかい黄緑や、盛夏の濃く力強い緑、秋の紅葉…、葉山というと海のイメージがありますが、山も負けないぐらい見応え・遊びがいがあるんですよ。
この土地は北西(海のある方)に向かって斜面が下って行くので、こちら側の抜け感と眺望はとくに秀逸です。
海へと続く空の広がり、遠くに見える山の連なり、その内側に広がる色とりどりの小さいまち。その大いなるランドスケープと一つになっていくようなイメージで、この「TURF VILLAGE」は作られています。
さらにこのA棟には、屋上にルーフバルコニーもあります!
そこからの眺めは果たして…
さっそく上ってみましょう!
もうひとつ目線が高くなった位置から、360°の大パノラマが広がります。
東〜北西にかけてぐるりと楽しめる山の緑。
そして西側には…海!
そう、水平線が見えるんです。
家族でこの屋上で寛いだり、友人たちを招いて山桜や紅葉を楽しんだり、毎日違う海の色を眺めたり。
なかなかにバリューいっぱいのTURF VILLAGE A棟、ぜひ現地で肌で体感してください。カスタマイズのご相談も大歓迎ですよ!
内覧ご希望の方は、いつでもエンジョイワークスまでご連絡ください。
*TURF VILLAGE A棟は無事、ご成約となりました。
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*設計視点でのまとめはこちら。エンジョイワークス一級建築士事務所 WORKS 15